



大切なことは、描きたいものを描くこと。
受賞を目指した描き方をやめて、純粋に自分が描きたいものを描くことで生まれたのが『組長娘と世話係』でした。たとえ大きな賞をもらえても、自分が楽しめなければ作品を生み出すことが苦しくなる気がします。自分が描きたいものを楽しく描き続けることが、何よりも大切だと思います。


描いた漫画の数だけ成長できると信じて。
在学中に先生から女の子の絵を褒めてもらったのを機に、作画もストーリーも女の子を活かした作品に。デビュー後は、私が描く女の子が好きだというお手紙をいただき、うれしくて涙が出ました。自分の強みを見つけ、努力して描き続ければ、必ず成長できます。だから、どんどん描きましょう。


学生時代の経験が、今の自分の財産に。
漫画家としての私のやりがいは、自分の作品を読んで誰かが笑ってくれることです。学生時代に描くことに夢中になったり、友達と一緒に課題制作に取り組んだり、画力を競い合ったりなど、さまざまな経験ができたことが自分の大切な財産になっています。ぜひ、密度の濃い学生生活を送ってください。


漫画業界が熱い今こそ、プロを目指そう。
電子書籍が普及した影響もあり、以前よりも漫画業界はかなり活気づき、発表の場も増えています。たとえ自分の作品がどんなに駄作だと思ってもネームを最後まで描き上げ、人に見せてアドバイスをもらう。それを繰り返し続けて、プロを目指してください。自分の漫画が単行本になると感動しますよ。


仲間と切磋琢磨できた環境に感謝。
今は、動画などを見て漫画の技術を高める方法もありますが、私の場合は学校で学んだからこそ、実力を養えた気がしています。志もレベルも高い仲間の中で自分の実力を知り、先生に丁寧に指導してもらえたからこそ頑張れました。必ず漫画家になってやる!という強い意志のある人には、道は拓けています。


発表のチャンスが今は増えています。
以前は、考えたストーリーが変更になることも多く、「絶対に私が考えた漫画の方が面白い」と思いながらSNSに落書き漫画を投稿していました。それが何度かバズって、DMで仕事依頼が届き、単行本を発売することに。今は作品を発表できるアプリも充実し、漫画家になれるチャンスが広がっていますよ。


得意な分野で仕事をする道も!
「質より量」を意識して続々とSNSで発信してきた結果、絵の仕事も増えました。今の漫画家は、作画をしたり、原作を考えたり、絵コンテを描いたりなど、自分の得意な分野に絞って仕事をすることもできるのが魅力。描きたいものがある人は、描くことで広がる世界をぜひ見てほしいです。







