Professional｜大阪総合デザイン専門学校

	漫画家/作家ひとりぼっちさん（2018年卒業）

PROFILE

・2018年、アニメーション会社へ動画で入社。同時に同人誌制作、展示に出るなどの作家活動も続ける。マンガアプリ「GANMA!」へ、作品を投稿
・2019年1月、「GANMA!」にて担当付き、連載へ向けて活動
・2019年3月、講談社マンガ・イラスト大スカウトFesにて卒業制作作品『ぼくのせかいは、』テーマ賞受賞。ヤングマガジンで担当が付く。活動をGANMA!連載に絞る。
・2019年8月、GANMA!にて読み切り『約束の雨』掲載。商業デビュー（ジャンル：BL）
・2020年1月、GANMA!にて『死人探偵』連載開始。商業連載デビュー（ジャンル：オカルトミステリー）
・2021年3月、『死人探偵』連載終了（全29話）
・2021年4月、アルバイトをしながら次回作の連載準備開始
・2022年3月、GANMA!にて『僕だけを見てくれ』連載開始（ジャンル：BL）

GANMA! 「約束の雨」
（C）ひとりぼっち／COMICSMART INC.

●作品制作は、いつどこで、何時間くらい行っていますか？

自宅で昼の12時頃に起きて夜中の2時～4時まで作業しています。ご飯食べたりするのと、集中力を持たすため30分やって5分休憩して…と作業してるので実際はもっと作業時間は少ないですが、座席時間は平均12、3時間です。

●どのような方法で、作品をアピールしていますか？

Twitter、pixiv、Instagramなど自分のSNSへとにかく作品を投稿します。どこから知ってくださるかわからないので数を打ちます。自分が一番よく使うSNSへ定期的に作品を上げるのがいいと思います。売り込み先はそこで連載したい、など思いがあればそこに向けてやればいいと思いますが、特にこだわりがないのであれば無料で読めるタイプのWebサイト、アプリなどに売り込んで連載を掴むのがいいと思います。「無料なら読もうかな」と思って読んでくださる方もいるのと、たいていの方は無名状態でのスタートだと思うので自分の名前をより多くのかたに知ってもらえる機会が増えます。

GANMA! 『死人探偵』
（C）ひとりぼっち／COMICSMART INC.

『その街では死者は二度死ぬ』
死者が蘇るという街で主人公・ゆづきは全裸で行き倒れていた。記憶喪失のゆづきは“死者専門”の探偵・千次郎に拾われ“死者が殺される”殺人事件に巻き込まれていくのだが…!?

●嬉しかった仕事のエピソードを教えてください。

コメントや反応を頂けるのはもちろん嬉しいですが、ファンアートを頂けたときは本当に嬉しいです。「わざわざ時間使って描いてくれてありがとうございます・・・」ってなります。

あとは『約束の雨』を掲載する時に声優さんが声をあててくださった告知動画を作っていただいたときはテンションがあがりましたし、Twitterに作品を掲載した時、BLサイトにとりあげてもらったのも、BLでやっていこうと思っている身にはすごく嬉しかったです。スクショして残しています。

●大阪総合デザイン専門学校での2年間で、印象に残っていることは？

2年の文化祭の日に屋上で寒空の下友達と絵を描きながらアニメのキャラソン聴きげらげら笑ったことです。あれすごく楽しかった!その時の友達は今も毎週通話するぐらい仲いいです!

●今後の目標や、やってみたいことは？

目標は、漫画を続けていくこと、そして単行本になって本屋さんで自分の本見たいなぁって言うのが一番にあります。さらに、BLを描いているのでドラマCDにしてもらえるような作品をつくりたいと思っています。
やってみたいことは、アニメーション制作です。軽い髪のなびきなどは普段からやりますが最近よく見るアニメーションMV的なのを作れるようになりたいです。

GANMA! 「僕だけを見てくれ」
（C）ひとりぼっち／COMICSMART INC.

主人公・陽は幼馴染の太志のことが好きだった。足が不自由な太志のために身の回りの世話をする毎日は幸せでなんの疑問も持っていなかった。ただ、己が男で、彼が「女」に恋をしたことを除いてはー。

●将来、漫画を仕事しようかと迷っている、後輩にアドバイスをお願いします。

仕事にしようか悩んでる方はきっと「自分にできるのか」というのを一番悩んでると思います。最近はSNSや同人誌で人気が出て商業デビューする方も多いため、”編集さんから声がかかるすごい人”を目の当たりにする機会も多いので余計に「自分なんか」と自信をなくしたりして一歩踏み出すのをためらっている方もいらっしゃると思いますが、その悩みや不安、一旦横に置きましょう!人と比べたり、できるかどうかを考えず、やりたいならやってみればいいと思います。

私も「やってみたい」という気持ちだけでGANMA!に投稿して現在連載しているので、考えたり悩んだりする時間も大事ですが一歩踏み出す時はノリと勢いが大事です!漫画は技術だけでなく運やタイミング、出会う編集さんによっても色々変わってきます。一歩踏み出せばチャンスがあるかもしれないと信じて制作をし投稿したり出張編集部へもっていってみてはどうでしょうか!ひとつ精神面でのアドバイスを言うならば、「上手く描く」を目指さず「ベストを尽くす」を念頭に制作すると、少し気持ちが楽になると思います。

また、一般職と違って安定している業種でもないのでこちらも不安があると思いますが、別の仕事をしながら連載されてる方もいらっしゃいますし、実際私も週2日短時間ではありますがアルバイトしながら連載し、奨学金の返済もしています!家庭の事情や金銭の事の為、一概に「不安に思わなくって大丈夫です」とは言えませんが金銭面のことを気にしてはじめから「やらない」を選択するのは勿体ないです。やってみるのはタダです!ぜひ、ノリと勢いを利用して一歩踏み出してください!漫画を仕事にすると辛いこともたくさんありますが、それ以上に楽しいと、嬉しいことが満載です!

私もまだ新人の身ですので大層なことは言えませんが、迷っている方へ少しでもお力になれれば幸いです、一緒に頑張りましょう!