Professional｜大阪総合デザイン専門学校

	株式会社スタジオエイトカラーズアニメーター佐藤時人さん（2021年卒業）

COMPANY DATA:
高知県にあるアニメーション制作会社。デジタル技術を活用したアニメ制作を行い、「ドラえもん」「ポケットモンスター」、映画「すずめの戸締り」などの作品に携わる。また、アニメ制作のノウハウを活かしてウェブトゥーン（縦読みコミック）制作も行うほか、地元密着型のCM 、PR 、イベントなどの企画、制作、運営も手がける。

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●現在のお仕事

アニメーターとして、主に原画（LO［レイアウト］や第二原画）と呼ばれる工程を担当することが多いです。ショートフィルム案件などでは、演出もさせて頂きました。
原画はアニメーション作画をする上で、動きのキーになる重要な絵となります。絵コンテの内容や監督・演出様の意向を汲みながら作画をしなくてはいけないため、絵作りのことを考えながら常に作業しています。リテイクが出ることも多々ありますが、自分で動きを作って、思い描いたものが完成したときがやりがいを感じる一番のポイントかなと思います。

●実際に入社して、感じていることは？

毎日覚えることがいっぱいで大変。けど、その分毎日が新鮮で楽しい。そして沢山の質の良い絵が見られるから、上達も早いと感じます。

花譜 # 125「邂逅」【オリジナル MV】／原画、動画、仕上げ、イラスト制作担当

【音楽的同位体】花降るる feat. 裏命【楽曲コンテスト大賞作品】／原画、動画、仕上げ、イラスト制作担当

●作品づくりはどのような流れ、スタッフ、チームで行っていますか？

社内案件と外注案件で変わってきます。社内案件（元請け）では、ショートフィルムを制作することが多いのですが、作業工程としては大きく分けて、
①演出（絵コンテ）
②作画（原画、動画）
③仕上げ（着彩）
④撮影
⑤編集
といったものがあります。
自分が参加する場合は、主に①や②を担当し、物量が多い場合は作画スタッフを増員したりすることもあります。各セクションに1名くらいで動くことが多いので、平均4～5名での制作体制となっています。また、社内に育成や全体監修をしてくださるスタッフの方もいて、自分たちだけでは解決できないことなどは教えて頂いたりもしています。
外注案件については、社内に制作管理をしてくれているスタッフがいますので、受発注やスケジュール管理などの窓口業務はその方に一任して、作画作業に専念しています。

AFA Singapore 2023 Official Promotional Anime／コンテ、演出、作画担当

●どのような時にやりがいを感じますか？

好きな作品に参加させて頂いたり、憧れの人と一緒にお仕事ができた時が1番のやりがいを感じます。ずっと好きだった人からお仕事を頂いた時は本当に嬉しかった。

●今後の目標や夢を教えてください

今後の目標は、まだまだ素人も同然なので、これからもずっと勉強していきたいです。

●高知での仕事ですが、不便はありませんか？

現在31名のスタッフが在席しており、うち7名は県外からの移住者です。アニメ会社のほとんどは都市部に集中していますが、デジタルを活⽤する事で地方である高知県でも、都市部と全く同じようにアニメを制作することが出来るため不便だと感じたことはありません。また、野菜や魚など地産地消だからこその安くておいしい食べ物がたくさんありますよ。

●最後に、進路を検討中の高校生にメッセージをお願いします

エイトカラーズでは入社後、研修期間があり、その期間にアニメーション制作に関するありとあらゆることを教えてくれます。自分の得意・不得意がはっきり分かれて、大変だなと思う時が沢山ありました。ですが、研修期間が過ぎると独り立ちして、一人のアニメーターとしてやっていくことになります。その時、大変だった研修が凄く大事な時間で、大変でも頑張って良かったと思えるものとなりました。
仕事は楽しいことばかりではなく、大変なことも多いです。でも、だからこそ好きなことを仕事にできている幸せを感じることが出来ると思います！一度自分がやりたいと思ったことは、自信がなくても、必要と思うことは苦手なことであっても、とことんやってみることをお勧めします。そして、挑戦することには自分でしっかりと責任をもってやって欲しいです。結果がどうであれ、挑戦したことは絶対無駄にはならないはずです。

Works of studio EIGHT COLORS