LINEマンガ担当者からのメッセージ
![]() |
LINE Digital Frontier株式会社インディーズ企画運用室小室 稔樹さん |
---|
●LINEマンガについて
2013年に電子書店としてサービスを開始し、2015年2月からマンガ投稿機能「LINEマンガ インディーズ」などをスタートしました。その後LINEマンガ オリジナル編集部なども組成され、オリジナル作品の発信も積極的に行なっています。
LINEマンガは、グローバルでの月間利用者数8,900万、累計ダウンロード数2億超、ひと月の流通額が100億円を超える、同市場で圧倒的世界1位の規模を誇るプラットフォームサービスの連合体 “WEBTOON Worldwide Service”の一員として日本市場で展開しています。
LINEマンガ インディーズでは、即時連載お声掛けの可能性がある「トライアル連載」や、ある決められた指標をクリアし続けることで持続的に収益を得られる報奨金給付プログラム(2022年12月現在βテスト中)など、作家さん向けの施策を多く展開していますので、ぜひ公式ページなどから情報をチェックしてください。
●最近の投稿サイトの応募者と、読者の傾向は?
一番わかりやすいマンガ形式(ページマンガ・webtoon)でいうと、読者さんに関しては、近年日本でもwebtoon(縦スクロール)作品を手に取る方が圧倒的に増えたなと思います。一方、日本の作家さんについては今もページマンガ(横開き)を描く方が圧倒的に多い印象で、以前と大きな変化は感じません。もちろんデジタルで描かれている方はどんどん増えているように思います。
●これからの漫画業界の可能性は?
webtoonというマンガ形式が日本でも浸透しつつある中で、紙の世界と比べれば全世界に向けた配信の可能性が広がったことでしょうか。
先の質問への回答で、「読者さんはwebtoonを手に取る方が増えているが、日本の作家さんはまだwebtoonを描いている方が少ない。」という回答をしましたが、この状況を「webtoon競合少ないじゃん!作家としてチャンス!」と思える方は強いと思います。同時に我々LINEマンガの使命としてはそういった作家さんの活躍の場をより創っていくことです。
●漫画を発信する側(漫画家、編集者、出版社など)の魅力は?
やはり自ら生み出した作品を通して、世の中とコミュニケーションが取れる点でしょうか。
今は昔と違い作品を発表すれば即時その作品に対する反応が分かりますので、時には辛い時もありますがその反応に対して素早く対応し、次の話、次の作品に活かすことができます。そのような試行錯誤をスピーディーに行い幸運にもヒット作を作れた場合には、自らの手で世の中にブームを巻き起こすことも可能です。こんなことができる職業、なかなかありません!
●漫画への進路を迷っている高校生にみなさんへ。
まず、若いという事にどれだけ価値があるか、ぜひ認識してほしいです。今から丸々10年、必死で頑張っても多くの方はまだ20代。これはすごい価値です。ただ、その10年を実り有る10年にするか、実りの少ない10年にするかはあなた次第。改めて今、ご自身の興味があることを紙に書き出し整理してみることをお勧めします。その時、最初に書いた事が、一番今あなたが仕事にしたい事なのかもしれませんし、紙に書いてみても悩んだらもっと情報を集める事が必要です。情報集めに悩んだら、また情報を集めても悩むことがあれば、大阪総合デザイン専門学校さんに問い合わせてみてはいかがでしょうか。相談に乗ってくれると思います。漫画家という職業は独学で成る人もいますが、一緒に切磋できる仲間が身近にいるかどうか、課題などで締切を設定してくれる環境、プロからのアドバイスを日常的に受けられる環境というのは専門学校ならではだと思います。