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おしえて せんせい

インタビュー企画「おしえて せんせい」、第二回はフィギュア専攻の津本治也先生にお話を伺いました。

プロフィール

東京都生まれの奈良育ち
京都教育大学美術科を卒業後、渡伊、イタリア造幣局芸術メダル学校に1年間留学
フィギュア専攻創設時から非常勤講師
現在、造形制作工房『吉田アトリエ』代表

体育会時代

中学、高校は陸上競技部、大学では器械体操部に所属していました。
下手の横好きで足かけ8年間の体育会系な学生生活を過ごしました。
その当時から美術にも興味はありましたが、やはり体を動かして汗をかく楽しさが勝っていたのだと思います。

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その時代の部活の同級生、先輩、後輩とは、今も定期的に同窓会で盛り上がっています。
現在は皆、各々様々な道を歩んでいますが、自分自身が歩んでいる日常世界と違った話がお互いに話せることを楽しみにしています。

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ヨーロッパ放浪、イタリア留学時代

21歳の大学4回生の時に10日間の団体ヨーロッパツアー旅行に参加して以来、イタリアでの生活にあこがれを持つようになりました。

その旅行から数年を経た25歳の時に単身渡伊、イタリアに語学留学を兼ねて約1年間在欧、ヨーロッパ放浪旅行を敢行しました。

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バックパッカーとして5ヶ月間の、イタリア縦断、スイス、ドイツ、チェコ、フランス、スペイン、モロッコへの旅は、一人きりで孤独なような、煩わしい事から開放されたような、何とも言い表すことの出来ない日々だったような気がします。

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お金が尽きて、一旦帰国、現在、僕が代表を務める吉田アトリエに入りましたが、イタリアへの思いが冷めることなく、イタリア造幣局が運営する芸術メダル学校に留学するために、1年後に再び渡伊することに決めました。

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芸術メダル学校では、日本人留学生は僕のみでした。
文化の違う国に住むということで、学校で学ぶ技術的なことだけでなく、むしろ「人、もの」の多様性の波に揉まれることによって、自分自身が鍛えられ自信を与えてくれたように思います。

思い返せばその当時は、「その時の今」しか考えていなかったように思います。後先はほとんど意識の中に無く、全く行き当たりバッタリの勢いのみの行動でした。

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文化系時代

30台半ばの歳までの体育会系の自分から、近年は文化系の趣味に興味が変化しています。
7、8年前頃から縁あって、茶道のお稽古を月1回ペースで続けています。

茶道の世界は、合理性を兼ね備えた所作があり、加えて道具という視覚的な美と、「亭主と客」というコミュニケーション性の美学の調和を考えて実践している世界なんだと、最近は感じています。
堅苦しくて辛気臭いという僕の最初のイメージに反して、学ぶところが多く、興味が尽きることがありません。

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