

絵本は、世界が直面するさまざまなテーマを解りやすく提示し、幼児から大人まで幅広い人たちの心を豊かにする、素晴らしい媒体です。本校の絵本専攻では、絵本作りに必要なすべてを学びます。絵本づくりに必要な「物語を創る」「絵を描く」「編集」「造本」などの技術は一生の宝物。ロマン、癒し、共感など、自分が伝えたい想いや気持ちを絵本で多くの人に伝えることができるのです。自分が発するメッセージによって人の心を動かす絵本が創れたら、将来のさまざまな場面で、より豊かなコミュニケーションや多くの人の喜びを創造していくことができます。

絵本は、描き手と読み手が一体となるコミュニケーションツール。絵本一冊をはさんで、さまざまな世界の人々とコミュニケーションがとれる魔法のモノづくりなのです。出版・広告はもちろん、広報PR、営業活動、アニメ制作、地域ボランティア、子育て・保育などさまざまな場面で絵本の魅力が活用されており、絵本作家の能力が開花しています。



絵本発想学担当
絵本学会理事
香曽我部 秀幸先生
大学などいろんな場所で教えてきましたが、本校の授業が一番楽しいですね。なぜなら単位をとるためにしかたなく制作している学生がいないから。みんなが「絵本を作りたい」というクリエイティブな意欲を持って創作に励んでいるからでしょう。私も刺激されますよ。絵本は、オリジナリティがすべて。ついどこかで見たような表現になりがちなのですが、それではダメ。イマジネーションを大きくふくらませ、自分だけの世界を表現してほしいと思います。

絵本造形 担当
絵本作家
毛利 泰房先生
絵本づくりと「立体」というと、一見、無関係に思えるかもしれません。でも表現力を養うのにこれほど役立つ勉強は他にないはずです。「立体」はすべて何らかの素材でできています。石、木、粘土、紙、布…それぞれに個性とパワーを持っています。石で犬を作る、次に同じものを木で作ってみる。そうして素材の特徴や魅力を発見できたとき、あなたの表現力は大きく伸びるでしょう。大事なのは、とにかく楽しむことです。楽しく、貪欲に、ものづくりに励んでください。

特別講師
絵本作家
みやざき ひろかず先生
ほのぼのとした動物の絵を描いていたら、それが頭の中で動き出し、一つの楽しいお話になった…。こんな感じで私の絵本づくりが始まったので、今も仕事のほとんどは「絵と文」ともに自作です。そして制作工程の大半を費やすのが、お話づくり。読者の日常を柔らげられる、誰が読んでも楽しい「お話」は、どんなきっかけで飛び出すかわからず、客観性を持って仕上げるのも大変な作業です。授業に限定せず、人生全体から多くのモノを吸収し、アイデアとして創作するという、ゆったりとした心構えが大事です。